2011年夏に購入した池井戸潤氏の「下町ロケット」の本を読んだきっかけで好きになり、今年の5月に「陸王」を購入しました。
陸王とは
100年も続く足袋(たび)を製造している中小零細企業の社長が足袋の製造ノウハウを生かしてマラソンシューズを製造する物語です。
詳しいことはAmazonサイトにある『陸王』の紹介に掲載しましたのでご覧ください。
埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
出典元:Amazonの本の紹介
この本を読んで自分の気になったこと
ケガした茂木選手に対して上からの目線で接する大手の企業
茂木選手に対して上辺ではなく本気で応援する中小企業
※シューフィッターとは、お客様の健康管理の一翼を担うとの自覚に立って、足に関する基礎知識と靴合わせの技能を習得し、足の疾病予防の観点から正しく合った靴を販売するシューフィッティングの専門家のことです。
引用元:一般社団法人 足と靴と健康協議会 ( FHA )
【シューズについて】
最大手スポーツ用品メーカー「アトランティス」のシューズ「RⅡ」
足袋業者「こはぜ屋」のシューズ「マラソン足袋 陸王」
アトランティスは(とくに小原賢治営業部長)利益至上主義で半腱様筋を痛めて将来の見込みのないマラソン選手の茂木に対してゴミのように一方的にスポンサードを切った。
本来シューフィッターとは担当している選手の靴の状況(履き具合、足元が痛みなど)を聞きながら靴の調整するのが仕事です。
アトランティスの村野は佐山部長のような会社の利益重視ではなくケガしている茂木選手に対して体調を気遣いながら靴の調整をして再出発できるようにサポートする人です。
村野氏の人柄で多くの選手に慕われています。
なのに、佐山部長は村野のやり方(会社の業績を考えず、選手の靴の調整をしがら再出発できるようにサポートをする姿勢)が気に食わず対立し、最後にベテラン村野を解雇してしまう。
それだけではなく会社を利益至上の為なら邪魔なこはぜ屋を潰すため提供先のアッパー素材製造会社にアトランティス専属契約し他の会社に契約しないと脅しをかけたり、選手がマラソンの練習試合時にスポンサーしている靴以外の他社シューズ(こはぜ屋)を履くと担当者が圧力をかけたりこはぜ屋の業績と将来性など恐怖を陥れるための報告書を選手に見せてRⅡシューズを履いてもらうなど、自分の企業のことしか考えない姿勢を読んで怒りを感じました。
こはぜ屋は100年以上続く老舗会社で足袋だけではなくランニングシューズ開発を精を出すほど前向きで社長だけではなくこはぜ屋で働くスタッフが情が厚い人が多く、しかも茂木選手に対して心から応援する心の暖かい企業です。
印象に残ったフレーズやセンテンスについて
一番印象に残ったことは村野尊彦の心の暖かさです。
利益重視を考えず選手に対して深く考えてサポートをしている姿勢が心に打たれました。
二つ目はどんな困難が起きてもあきらめず進んでいくこはぜ屋宮沢社長の姿勢も熱くになりました。
この本を読んで少しだけシューズの事が興味を持ちました。
来年ウルトラマラソンに出ようかなと検討をしています。
以上でたけぼうでした。
今日も最後まで読んで頂きましてありがとうござした。